意識障害を正しく知ってほしい!
こんにちは、Chocoです。
突然ですが皆さんは「意識障害」についてどこまで正確に知っていますか?
あっ、人が倒れてる!返事がない!
…というだけが意識障害ではないのです( ゚д゚)エッ!?
たとえば今いちばん危険な熱中症。その再重症の症状に「意識障害」があります。なかなか自分では気づけないので、まわりの人が早めに気づいてあげられるように正しく知って備えましょう!
※熱中症の記事はこちら↓
ちょっと専門的なお話になってしまうのですが、現在日本ではJapan Coma Scaleという基準で意識障害を診断しています。覚えてしまえば簡単にできますよ!
JCSを簡単にまとめたものが下の図になります。
大きなくくりとして0とⅠ〜Ⅲ、その中にそれぞれ3つの分類があります。JCSの場合、全10通りの中から1つを選びます(例:JCS 20)。数字が大きいほど意識障害が強いことになります。
見ていただいてわかったと思いますが、すごい簡潔ですよね〜。アメリカなど外国ではもう少し細かい基準を使っているのですが(後述)、JCSの簡潔さが日本で採用された一因になっているそうです。
一般の方は「意識障害って話のつじつま、目を開ける、痛みに対する反応から判定するんだな〜」ととらえていただければと思います(●︎´▽︎`●︎)
さて、そのアメリカなどで使われている意識障害の判定基準はGlasgow Coma Scaleと言います。こちらは「Eye opening(開眼)」「Verbal response(言語機能)」「Motor response(運動反応)」の3点から総合的に中枢神経系の機能をみています。
言語的・視覚的に覚えるのがGCS(笑)
GCSの場合、E+V+Mの各点数を合計します(例:GCS 9)。Eは4段階、Vは5段階、Mは6段階あり、それぞれ数字が小さいほど意識障害が強くなります。
こちらはちょっと難しいですよね(´・ω・`)一般の方は参考程度に「へぇー」って感じで流していただいてOKですので( ̄∇ ̄)医学生はここ、点取り問題ですから必須です!
こんがらがる!わかんない!/(^o^)\という方、落ち着いて!まずはポイントを押さえましょう。
■JCSには0がある↔GCSに0はない
■JCSは数字が大きいほど意識障害が強い↔GCSは数字が小さいほど意識障害が強い(日本人は危ないほうを強調する↔外国人は正常なほうが(点数的な意味で)優秀、というイメージでどうでしょう?)
■GCSはE4、V5、M6。E+V+Mの各点数を合計する
ここまで整理出来たら、覚えやすいほうからいきましょう。自分で診察するイメージをしながら流れるように何度も繰り返してみましょう。実際に体を動かしたり、絵を描いたりすると覚えが早くなりますよ!
いかがでしたか?
「へぇーそうだったんだ!」という感想の方も多いのではないでしょうか。
もしある日意識障害と思われる人を発見して救急車を呼んだ時に、「JCS 3桁だと考えられます!」と添えられたらカッコいいですよね☆
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